日本ハムはWBCで活躍した“若侍”を2日連続で攻略できず、5連敗を喫した。

オリックス戦(京セラドーム大阪)で相手先発の宮城大弥投手(21)の緩急に、手も足も出ず。左腕攻略へ1~4番まで右打者を並べたが、6回1死まで無安打に抑えられた。投手が代わった7回、この日が23歳の誕生日だった万波中正外野手の2点適時打で反撃も、及ばなかった。

5連敗も新庄剛志監督の表情に悲壮感はなかった。「かみ合えば大丈夫っすよ、これから」と、サバサバ。前日6日のロッテ佐々木朗に続き、この日はオリックス宮城と、2日連続で侍ジャパンメンバーと対戦。左腕宮城対策として、スタメンに右打者を6人起用し、1~4番を固めたが、約60キロの緩急に翻弄(ほんろう)されて、6回1死まで無安打と押さえ込まれた。「意外に左(打者)に投げづらそうでしたけどね。そりゃあ、分からん、試合前から」と残念がり「あのカーブは捨てていいかな~。あれが頭にあったら、全部追いかけてしまうから」と、敗因を挙げた。

「万波君が打った後に、もう1本、今川君が打って同点にしたかったんですけどね」と、残念そうに振り返ったのは0-3で迎えた7回の攻撃だ。2番手の阿部を攻め立て2死満塁。この日、23歳の誕生日を迎えた万波が、三塁手の横をしぶとく抜く左前2点適時打。万波は「低めをしっかり我慢するという、いいアプローチが出来ているかなと思う」。代走に五十幡を送り勝負に出たが、今川は三ゴロに倒れた。

6日は佐々木朗に6回1安打無得点。この日も宮城に6回1安打無得点。打線に元気がない状況が続くが、新庄監督は「待とう。待とう。待つしかない、これは」と前を向く。「日に日に(対戦する)投手は変わる。投手が変わっても、ストイラクゾーンに来るボールはあるのだから、そこでしっかり打って。詰まっても、先っぽでも、しっかり自分の形で打っていく。難しいけど、それを心がけていかないと」と、打線の成長を願った。【中島宙恵】