阪神が連敗を2で止め、岡田彰布監督(65)がタテジマのユニホームでは第1次政権の08年9月29日広島戦以来、5304日ぶりに甲子園で白星を挙げた。

連敗ストップのため、指揮官が動いた試合だった。開幕から不動だったスタメンを変更。ドラフト1位森下翔太外野手(22)を6試合目で初めてスタメンから外し、6番から島田海吏外野手(27)、坂本誠志郎捕手(29)、木浪聖也内野手(28)を並べた。

初回1死二塁では、3番シェルドン・ノイジー外野手(28)の右翼へのライナー性の打球を右翼手サンタナが地面すれすれ付近で捕球し、二塁へ送球。二塁走者中野拓夢内野手(26)が戻れなかった形となり、併殺と判定されたが、リクエストを要求した。

これがセーフ判定に覆り、今季5回目にしてリクエスト初成功。大山悠輔内野手(28)の先制犠飛につながった。

先発大竹耕太郎投手(27)は持ち味を発揮した。3回から3イニング連続で3者凡退。打たせて取る投球でスコアボードにゼロを並べた。6回84球、3安打、無失点の快投。現役ドラフトで移籍した投手の中では、12球団最速で勝利を挙げた。

7回からは岩崎優投手(31)にスイッチ。8回は石井大智投手(25)を起用し、無失点で応えた。継投に入り、リードを守り切った。今季最多4万2580人のファンが入った、今季初の土曜日の甲子園でヤクルトにリベンジした。