巨人の新たな勝利の方程式が見えてきた。3点リードの7回、ここまで7試合連続無安打無失点の直江大輔投手(22)が登板。初安打初失点こそ許したが、2点リードの8回はドラフト3位ルーキー田中千晴投手(22)にバトンタッチした。3者凡退に封じ、最後は守護神・大勢投手(23)が抑えた。

セットアッパー不在の状況下、若い力で乗り切った。阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)は「僕らは期待を込めて送り込むだけです。経験も豊かではないし」とマウンドを託す。田中千は19日DeNA戦(長崎)に続き「8回の男」としてホールドをマーク。直江を含め、可能性を秘めた若手投手の積極起用策が、功を奏した。

同コーチは「まだ連投も含めてガッチリ決めるということはなかなか難しい」とした上で「若い力を発揮してもらいたいから、ちょっと厳しい場面でもこちらは期待を込めて送り出して、自信を深めてくれればそう(勝ちパターンに)なるかもしれないけど、まだ時間も経験も必要」。慎重かつ大胆に状態を見極めながら、若手の覚醒を促していく。

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