西武が敗れ、2カード連続で負け越した。

日本ハム投手陣の前に、あわや継投によるノーヒットノーランを喫するところだったが、9回2死、1番の愛斗外野手(26)が5番手田中正の外角148キロを臆せず引っ張り、ライナーでレフト前へ。土壇場でのチーム初安打となった。その後、鈴木も安打で続いたが、後続が倒れた。

愛斗は「その前に守ってる時に、これ、ノーヒットで最後回ってくるかも…って思ったんですけど、いざ打席に行ったらそれは考えてなかったっすね」と振り返った。相手先発北山については「いいまっすぐですね」とし、捕手のマルティネスについては「今日の配球でいったら、投手の良さを前面に引き出した配球じゃないかと思います」とコメントした。

試合開始直後には、日本ハム1番矢沢の右翼への低いライナーをダイビングキャッチし、今季最多2万7523人の観衆をわかせた。今季すでに何度も好プレーを見せている名手は「(屋根とスタンドの間の)吹き抜けてるところとボールの色が一緒になるんですよ。それでちょっと見えなかったんですけど、勘でグラブ出したら入りました」と、さすがの勝負度胸を見せた。【金子真仁】