ソフトバンク近藤健介外野手(29)が先制打を含む猛打賞で復調をアピールした。

0-0の3回1死二塁の好機。石田が投じた初球、143キロの低めの直球を鋭く振り抜き、左中間フェンスを直撃させる先制二塁打を決めた。「得点圏にランナーを置いてのチャンスでしっかりと集中することができました」。6回の3打席目は先頭で左前打を放ち、4番柳田も連打で出塁。犠打と敵失をからめて2点目のホームを駆け抜けた。初回にも左前打を放っており、今季2度目の3安打。交流戦前に2割3分台まで落ちていた打率も2割6分6厘まで引き上げた。

「打ち損じが減ってきた。そこが一番いいのかなと思う」。3本のヒットはすべて中堅から左方向への打球。今交流戦は8試合で30打数13安打、打率4割3分3厘のハイアベレージだ。「逆方向を狙っているわけではないけど、逆らわずに打てていると思う。投手とのタイミングを合わせるのができている」。新加入のバットマンがさらにギアを上げていく。【佐竹英治】

○…ソフトバンク甲斐が技ありの1発でダメを押した。3点リードの7回先頭。中川の内角高めの154キロ直球に体をうまく回転させ左翼席へ3号ソロを運んだ。「自分が一番びっくりしました。1点でも多く取りたいと思っていた。何とか食らいついていこうと思って最高の結果が出ました」。甲斐が打点を挙げた試合はこれで昨年から29連勝。守っても先発東浜を7回2安打無失点に導くなど0封リレーを演出。頼れる女房役が不敗神話継続で勝利に貢献した。

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