不敗神話が止まった…。ソフトバンクは巨人に打ち負け、今季ワーストの10失点でリーグ3位に転落した。打点を挙げれば30連勝だった甲斐拓也捕手(30)はプロ2度目の2試合連発をマークしたが、空砲となり「(連勝記録を)意識はしたくないですし、勝ちにつなげられるようにしていきたいだけなので」と表情はさえなかった。

再逆転への機運が高まったのは4回1死。甲斐は1ボールから大江の外角直球を引っ張り、左中間ホームランテラス席へ5号ソロを運んだ。「自分のスイングができたと思います」。2点差に迫る反撃アーチ。「甲斐の打点」で勝利のフラグが立ち、データを知る鷹党のボルテージも上がった。ただ、その後の攻撃では巨人を上回れなかった。

先発の石川が誤算だった。7安打6失点で今季最短の3回2/3でKO。初回に坂本に先頭打者アーチを許し、打線が3-1と逆転した直後の4回には打者一巡の猛攻を食らい、2死から5失点した。7番大城卓に特大の3ランをぼうぜんと見届け、その後も2者連続タイムリーと試合が崩れた。藤本監督は「点を取った後のイニングは、しっかり抑えてほしいですね」と指摘した。

交流戦は6勝5敗で他5球団と並んで首位をキープしてはいる。11日の巨人戦で3カード連続勝ち越しを決めたいところだ。【佐藤究】

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