パパやったぞ! 楽天辰己涼介外野手(26)が、父の日に逆転となる5号2ランを放った。
1点を追う6回1死一塁、カウント2-1から、巨人菅野の外角高め126キロカーブを右翼席へ運んだ。「奥さんと奥さんの家族を招待していたので」と、ダイヤモンドを1周しながら、家族へ向かって指をさした。
昨年11月に息子が誕生した新米パパ。ベンチ前ではカメラに向かってピースサインを決めた。「息子がじゃんけんが好きで、結構する。グーしか出さないので、いつもチョキ出して負けてあげている」と説明。かっこいい姿を見せ、「父として初年度なので、いい父の日になったと思います」と満足げだった。チームを4カード連続勝ち越しに導き、他力ながら球団史上初の交流戦優勝の可能性をわずかに残した。
目指すものはまだまだ先。開幕から不振が続き、打率は一時1割4分3厘まで低迷。ようやく2割台へと戻してきた。「ちみちみ成績を上げていけば、信頼も上げられると思う。精神的にも焦っている訳でもない。前半戦でどれだけ上げられるか」と表情を引き締める。もっとかっこいい姿をたくさん見せる。静かに、熱く、闘志を燃やしていた。【湯本勝大】
▽楽天鈴木翔(8回2死一、三塁のピンチで、中田翔を三ゴロ)「(苦手な右打者相手で)正直、嫌は嫌でしたけど、とにかく腕振って。みんながつないでくれたので、壊さなくて良かったです。自信にしていきたいですね」