日本ハム金子千尋特命コーチ(39)の引退セレモニーが1日、オリックス戦(エスコンフィールド)の試合前に行われた。「ファイナルピッチ」では、長男が捕手、次男が打者を務め、野球人生の節目の1球を投じた。

試合後には元阪神の糸井嘉男氏との対決が行われ、金子特命コーチが2打席で、投飛、三振に打ち取り、メモリアルな1日を締めくくった。

イベント後に行われた取材での一問一答は以下の通り。

-まだ投げられそう

「思ったより投げられました。球場の雰囲気と、打席に糸井さんがいて、キャッチャー鶴岡さんが構えてくれたので、練習以上の球が投げられました」

 

-エスコンのマウンドは

「そこまで感じている余裕なかったですけど、投げやすかったですし、本当にいい球場だなと。変な意味ではないですけど、僕も選手で投げられたら良かったと思いますけど、最後、こういう機会を設けてもらって、球団には感謝しています」

 

-今後は球団に帯同しながらコーチとして活動していく

「約1カ月間は日本にいます。ずっとチームに帯同するかって言うと、まだ予定が決まってないので分からないですけど、エスコンの試合がある時は、基本的にはこっちにいさせてもらって」

 

-これから渡米する計画は

「あります。もう1回、8月、9月と米国に行く予定はあります」

 

-米国で学ぶ中で、日本野球との違いを感じている

「違うところもあります。あまり変わらないところもあるし、全部米国がすごいかって言ったら、そうじゃないと思います。例えば、守りの連係のプレーだったり、細かいバント処理、シフトだったり、そういうのは日本の方が全然レベル高い。そこを米国で見習ってこいって言われたら、そこは必要ないって言える日本のしっかりとしたレベルはあると思います。選手個人のパワーだったり、スピードだったりっていうのは、米国の方が能力は正直言って高いかなと。じゃあ、日本が劣っているかって言ったらコントロールでカバーできていると思う。最近日本でも早い球を投げる選手が増えてきたので、そんなに見劣りはしないかなと。米国を悪く言っているわけでは全くないですけど、野球の文化の違いっていうのは絶対あるので、全く同じものとして捉えるのはちょっと難しいかなとは思いました」

 

-今後はチームに還元していく

「見習えるところもたくさんあるので、いいところをしっかり取り入れて。僕も日本で18年間やらせてもらって、日本の野球、米国の野球のいいところを掛け合わせて、選手に伝えられるようにしたいと思います」

 

-どんなコーチになっていきたい

「単純に日本でやるピッチングコーチとやっていることが違うので、今すぐ1軍のピッチングコーチをやれって言われたらできない。徐々にそういうところも覚えていって、チームにとっても、選手にとっても必要とされる、そんなコーチになっていければと思います」

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