中日涌井秀章投手(37)がリーグワースト8敗目を喫し、ロッテ時代からDeNA戦5連敗となった。

2-2の同点とした6回は先頭の牧に二塁打を浴び、1死三塁から楠本の犠飛で勝ち越しを許した。楠本の打席から下肢を気にするしぐさを見せ、続く柴田に対して3個目の四球を与えたところで、落合ヘッド兼投手コーチとトレーナーがマウンドへ向かった。涌井はベンチに下がり、そのまま交代。立浪和義監督(53)は「ちょっと足がつったみたい。足を気にしたのが分かったので代えた」と説明した。

涌井は2回2死から連続四球を与え、山本に二塁と右翼の間に落ちるポテン安打で先制され、3回も2死二塁から牧に同じような右前打で2点目を失った。この2失点に、指揮官は「(風が)フォローだったので、いいところに落ちた」と気温30度の中で腕を振った右腕をかばった。ただ、同点直後の失点には苦言。「あそこで踏ん張ってもらえれば勝機はあったが、次の回に失点してしまった。柴田とか長打がない打者への四球はもったいない」と、エースナンバー「20」を背負うベテランの奮起を促した。

試合後、涌井はコメントを残すことなく球場を後にしたが、軽症で次回登板に影響はないという。【伊東大介】

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