阪神が、3位広島に完封勝ちした。

試合はいきなり動いた。1回、右肋骨(ろっこつ)骨折のため離脱した近本光司外野手(28)の代役として「1番センター」に入った島田海吏外野手(27)が、広島森下から右翼へ先頭打者本塁打。島田はプロ6年目でこれが初本塁打だった。3回に敵失もからみ1点を追加した。

この日、監督推薦で初の球宴出場が決まった先発の大竹耕太郎投手(28)が、5安打無失点でプロ初完封勝利をマーク。5月27日の巨人戦以来の今季7勝目を挙げた。

▼阪神の打者がプロ1号を初回先頭打者本塁打で飾ったのは、1リーグ時代も含め3人目。初は坪井智哉が98年7月4日の広島戦(広島)で紀藤真琴から放ったランニング弾で試合は敗戦。2人目は高山俊が16年3月31日ヤクルト戦(神宮)でデイビーズを打ったが引き分け。勝ち試合も勝利打点は島田が初めてだ。なお、坪井と高山はともに新人年で、2年目以降に記録したのは島田が初となった。

▼阪神の今季の完封勝利投手は、大竹が4人目。村上、伊藤将、才木に続いてのもので、完封勝利投手4人は今季12球団最多だ。

▼阪神のチーム完封勝利は今季12度目で、ヤクルト13度に次ぎ両リーグ2位。70年にマークした22度に到達する勢いだ。