オリックス打線が「つよさ」を手にし、今季最多11得点で7度目の首位再奪取を果たした。

勝利への「ぼうけん」の先頭に立ったのは、紅林弘太郎内野手(21)だった。1点を追う3回1死一、二塁、カーブを捉えて右翼へ逆転の2点適時三塁打をゲット。「なんとか後ろにつないでいく意識で打席に入っていました。それが逆転につながってくれてよかったです」。ここから「なかま」たちも続いた。

4番頓宮が四球で出塁すると、セデーニョが2号3ラン。杉本、野口も二塁打を放ち、この回一挙7得点。今季1イニング最多得点で、西武先発の松本を「たおした!」。

前日8日に6号2ランを放った紅林は、これで18試合連続安打。「宗さんが一昨年ぐらいに、連続安打が16試合。昨日(の試合前)、打ったら何か買ってやるよと言われたので」。先輩の一言が「じゅもん」となり、バットに力を与えた。

この日はスマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」とのコラボ試合。試合中のビジョンには、猛牛の姿をしたコラボキャラクターの「ヘルバファローズ」が登場。ドラクエでおなじみの音楽も流れ、オリックス戦士たちを「ゆうしゃ」にした。

5、6日の楽天戦で計1得点と元気のなかった打線が大爆発。野口やセデーニョら昇格したての選手も奮闘している。中嶋監督は「外された選手というのが奮起すると思いますし、本当にいい競争になる」と激しい「たたかい」を歓迎。パ・リーグを制する旅はまだまだここからだ。【磯綾乃】