10~15年に阪神で活躍したマット・マートン氏(41)が12日、甲子園球場を訪れた。

家族を連れて来日し、DeNA戦前の練習中に一塁側ベンチで選手や首脳陣にあいさつ。現役時代から知るDeNA大和らとも旧交を温めた。その後は家族とスタンドで試合を観戦した。

マートン氏は来日初年度の10年に当時のNPB記録となる210安打をマーク。14年には首位打者を獲得するなど、6年間で1020安打を放った。取材に応じたマートン氏は古巣の躍進を願い、大リーグ活躍する大谷についても言及した。

一問一答は次の通り。

 

-来日の理由は

「家族と自分自身が、全員そろって日本に来る初めてのチャンスなので」

-日本について

「自分たちにとって、本当にすごい意味のある、素晴らしい国なので、その感謝も込めて。あと、家族にもそういう思いを持ってほしいとか、そういう部分で日本に来ました」

-甲子園は久しぶり

「17年に現役を辞めて、18、19年に日本に来たんですけど、19年に少しだけ球場には寄ったかなとは思う」

-今日、選手の方たちとどんな話を

「そうですね。練習中ですし、皆さんも優勝を目指して頑張っている中で、やっぱりあまり邪魔にならないようにあいさつだけはさせてもらいました」

-選手が質問しているような場面もあったが、どんな会話がなされてたのか

「基本的に、どの選手もそうなんですけども、こんにちはと、チーム状態がいいので頑張りましょうと。それぐらいが、ほとんどの会話でした」

-阪神はここまで1位で来ているが、どういう見ているか

「まあ、本当に新聞とか情報を見る限りは、チームがいい状態かなって。1位にいるっていうことは、やっぱりそれだけ状態がいいかなと思いますし。もちろんピッチャーがしっかり頑張っていますし、それだけバッターの方も点を取っているので、もうそれが勝ちにつながっていると思うので。これからタフな時期とか、暑い時期になると思いますけど、しっかりやるべきことをやって、このままいい状態で進んでいってもらいたいなと思います」

-特に注目している選手は

「成績を見ると、大山選手がいい成績残せるかなと思います。やっぱりチーム全体として応援していますし、今回は家族と来ているので、今日はしっかり試合を見て、チームが勝ってくれたらなと思っています」

-アメリカではオールスターがあり、大谷選手が出場した。彼の活躍についてはどのように見ているか

「大谷選手の活躍で、子供たちがそれを見て自分たちも将来、投げるだけじゃなくて、両方できるんじゃないかなと。アメリカの文化を変えていっているんじゃないかなっていうぐらい、すごい大きな影響を与えていると思っています。この先どういう形になるかわからないですけど、子供たちがそれを見て、自分たちがどっちもできるんだっていう思いにさせてくれる素晴らしい選手。それが単なる1人(の選手)じゃなくて、世界で1番の選手だっていう形で、子供もそうですし、アメリカでも見られてると思っています」

-最後に、阪神ファンの皆さんにメッセージを

「いつも言っているのですが、やっぱり自分自身がこうやって甲子園でプレーして、素晴らしい場所っていう部分を。子供たちは小さい時に経験したんですが、それが今また大きくなって、自分がこんなところでプレーしていたんだよっていう部分は子供たちに伝えたいですし。あとはファンの皆さんには、自身がプレーしたのもそうですけども、やっぱりチーム、今のチームに対しても、しっかり応援してもらいたいなと思っています」