パ・リーグ最後の1人は球界のエースに決まった。オールスターのプラスワン投票結果が14日に発表され、オリックス山本由伸投手(24)が選出された。現在トップ8勝でリーグを代表する右腕は5年連続の球宴へ、熱い支持を喜んだ。

「本当に選んでいただけて、すごく光栄に思います。楽しく野球ができると思いますし、2日間、大事にしたいと思います」

今月5日に発表された監督選抜メンバーには選ばれなかった。パ・リーグ選抜を率いるオリックス中嶋監督は、今春のWBCに出場したパ6球団の全選手について、休養優先で選出しなかったことを明かしていた。山本はそんな指揮官の配慮にも感謝する。

「選手のことを第一に考えてくださる監督なので、選手として本当にありがたいです。もし、プラスワンで選んでいただいたらというパターンも監督と話し合っていたので」。準備はばっちりだ。19年の球宴では敢闘選手賞も受賞。「また取れたらうれしいなと思います。全力で投球します」。世界一で沸かせたWBCに続き、ファンを喜ばせる快投を誓った。

いきなり御礼先発の舞台がやってくる。前半戦ラスト登板は、15日の敵地ソフトバンク戦。3位ながら2・5差で迫る鷹との首位攻防3連戦は8勝の山本が先陣を切り、6勝宮城、7勝山下と白星を量産トリオで首位ターンを期す。「しっかりカード頭を取っていけたらと思います」。好投締めでお祭りへ、後半戦にも弾みをつける。【磯綾乃】

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