日本ハム江越大賀外野手(30)が試合前、18日に脳腫瘍のため28歳で亡くなった元阪神外野手の横田慎太郎さんとの思い出を、泣きながら話した。

元チームメートの横田さんは“弟分”的な存在だった。「一緒に戦ってきた仲間なんで。すごくさみしいですけど、あいつも頑張って病気と戦ってたんで。僕もしっかりと、野球をあいつの分も楽しんでできたらいいなと思います。(思い出は)もう、いっぱいありますね。きりがないですね。きりないです。あいつもこっちで、思う存分、野球できなかったと思うので、まあ天国に野球をしにいったと思うんで、また一緒に野球できたらいいなと思います」と涙を流した。

この日は、鹿児島・日置市内で横田さんの告別式が営まれていた。江越は、自身のインスタグラムで横田さんとの写真をアップし「横!ゆっくり休んでな!また野球を一緒にしよ!オレの誕生日にUFOキャッチャーで取ってきてくれたオラフ ずっと大事にしとくからな」と横田さんから贈られたぬいぐるみについても紹介。「ぬいぐるみはうちにあります。みんなからかわいがられていた選手でした」と一緒にプレーしていた当時を振り返り、目を潤ませた。

19年9月26日、横田さんの引退試合となったウエスタン・リーグ、阪神-ソフトバンク(鳴尾浜)には、江越も一緒に出場。8回の守備では横田さんが中前打を捕球後、中堅から矢のような送球で本塁を突いた二塁走者を刺した。その場面を振り返り「あいつが守備についてから、1点勝っている場面だったんですけど最初のバッターにセンターオーバー打たれて同点になったんですよ。で、そん時はなんか…野球の神様、何やってんだ、と思ったんですけど、まあその次のバッターであいつが(バックホームで)刺して。まあやっぱ、野球の神様は見ているんだなと思いましたし、やっぱあいつの普段の取り組む姿勢だったり、そういうところがやっぱ…野球の神様は見ているんだなと思いました」と話した。

チームは10連敗で前半戦を終了。巻き返しがかかる大事な後半戦初戦に向け「(横田さんに)いい報告ができるように」と意気込んだ。