115球目、西武今井は気迫の三振で締めた。7回2死、楽天太田に外角低めへのスライダーで空を切らせると力強くほえた。「前半戦、チームがいい流れで終わっていたので、切らさないようにと思っていました」。7回1失点で5年ぶりの7連勝に導いた。

3者連続空振り三振と最高の立ち上がりでスタート。5回無死満塁のピンチは右ゴロ間の1点でこらえた。岸や呉の好守が光り「苦しいところを助けてもらった。守備にミスが出た時は僕がカバーしたい」と感謝した。楽天戦は自身6連勝で、21年10月15日4回以来の失点。「悪いイメージでマウンドに上がることはない」と依然39回2/3、自責ゼロを継続している。4回にこの日最速の155キロを計測したほか、7回になっても150キロ超を連発。「イニングをクローザーの気持ちで投げている」と1球1球の積み重ねでねじ伏せた。

4月に同い年の女性と結婚していたことが明らかになってから、初のマウンドだった。祝福の声は多く届いたが「やることは変わらないので。報告? 試合見てると思うんで、特にないです」。7月の3試合はいずれも7回以上、自責2以下。変わらずベストを尽くした。【鎌田良美】