元阪神タイガース外野手で、脳腫瘍のため18日に28歳の若さで亡くなった横田慎太郎さんをしのび、NHK大阪放送局は23日、21年12月13日放送の特番「逆転人生~神様がくれた奇跡のバックホーム~」を再放送した。

番組の冒頭では「謹んで哀悼の意を表します」「横田さんのメッセージをあらためて伝えたく再放送します」というテロップが表示された。

同番組は山里亮太(46)と杉浦友紀アナウンサー(40)が司会を務めるドキュメンタリーで、横田さんは阪神ファンの佐藤隆太(43)、千秋(51)と共に出演していた。

20歳で開幕スタメンをつかんだ横田さんは、脳腫瘍の宣告を受けて闘病生活に。復活を目指して懸命に練習を続けたが、視力の回復はかなわず引退を決意。その引退試合で見せた奇跡のラストプレーを軸に、家族、チーム関係者、そしてファンとの交流などを再現したVTRを交え構成された。

横田さんは引退試合の日を振り返り「どういう状況であれ、目標を持って目標から逃げずに戦えば、ああいうことが訪れたので、これから先も自信を持って生活していこうと思っています」と語っていた。

放送後、SNSには「涙なしでは見ることができなかった」「マジで泣きそう」などの声が上がった。放送は関西地区のみだったが、NHKプラスでは30日まで全国で視聴できる。