夏ノアツサニモ負ケヌ-。楽天岸孝之投手(38)が、7回5安打無失点で4勝目を挙げた。

この日の仙台市の最高気温は34・4度。宮城県内では、2年ぶりに「熱中症警戒アラート」が発令された。試合開始の午後6時でも暑さは引かず。いつも以上に体力を奪われながらのマウンドとなった。「4回ぐらいに本当に疲れた。(相手先発が)平良というのもあるし、なんとか試合が動くまでは全力で抑えにいこうと思っていた。早めに今日は疲れました」と明かした。

それでも直球を主体に、コーナーを丁寧に突く投球で西武打線を封じた。7回2死で代打愛斗を右飛に打ち取ると、両手を膝についた。「もうヘトヘトです。もう無理と言いました」と笑顔だった。

今季2番目の球数となる109球を投げた。ベテランの力投で、チームの連敗は2でストップ。「相手どうこうじゃなく、勝っていかないといけない立場。その中で勝てたというのは大きい。どうなるか分からないですけど、結果として勝てたので、なにも言うことはないと思います」と納得の投球となった。

▽楽天石井監督(岸の投球に)「安心して見ていられる球の精度があった。平良くんの方が引っ張っていくのではなく、岸が引っ張ってゲーム展開を持っていってくれたことが、すごく大きいなと思う」

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