4時間56分の熱戦は、広島にとって今季初ドローとなった。8回に小園のこの日2本目の適時打で追いついた。延長11回は1死一、三塁の絶好機が訪れたが勝ち越せなかった。それでも新井監督は無失点でつないだ救援陣を「よく耐えました。甲子園のこの雰囲気の中で。価値ある引き分け」と熱い目でねぎらった。
先発森下が6回、佐藤輝に一時勝ち越しのソロを浴びた。さらに一塁走者を残してベンチへ。右手中指のマメでやむなしの降板となった。森下は「僕のせいでたくさんの投手を使ってしまって申し訳ない」とわびたが、有事を全員でカバーしてきたから今がある。
2番手以降は7人が無失点リレー。10回に登板した矢崎は、11回に勝ち越した場合に備えて今季初のイニングまたぎの準備もした。左脇腹痛で17日DeNA戦から欠場していた菊池も11回裏の守備から参戦。総力戦の引き分けに、指揮官は「全員の頑張りです」と力を込めた。
○…広島小園が名誉挽回の2打点をマークした。1点を追う3回1死二塁で同点打。再び1点を追った8回1死一塁でも左中間を破る同点二塁打を放ち、チームの全得点をたたき出した。前夜は遊撃守備で阪神に逆転を許すきっかけの失策があった。「昨日は僕のミスから始まってしまったので、なんとか取り返せたかな。粘り強くはできたかなと思います」。反省を力に変えた。



