中日岡林勇希外野手(21)が9日、7月度「大樹生命月間MVP賞」を初受賞した。同外野手は7月21試合に出場し、89打数34安打7打点、打率3割8分2厘。1番打者、2番打者としての出場が多く、上位打線をけん引する出塁率4割1分7厘と、安定した成績で選出された。

「取れたのは初。うれしい。これからも取れるように頑張ります」

初の月間タイトル受賞を素直に喜んだ。打線の華でもある本塁打、打点などでの受賞は多いが、岡林は打率などを評価されての受賞。「そこは僕もよく分からない。取れると思っていなかった。実際に打点は少ないし、本塁打も打っていない。打率とヒット数で取れるとは思ってなかった。これまでずっと積み重ねたものが形になってうれしかった」と目を丸くした。

岡林は3年目の昨季、レギュラーに定着。161安打で最多安打賞を初受賞。高校時代は投手との二刀流だった強肩を武器に、リーグ1位の7補殺を記録するなどし、ゴールデン・グラブ賞にも輝いた。

今季は開幕からフルイニンング出場を継続。8日DeNA戦では4打数2安打1盗塁を記録し、2年連続2桁盗塁とともに、21試合連続安打も途切れさせなかった。

リーグトップの124安打で、2年連続でのタイトル獲得も視野。「そこ(最多安打)は正直どうでもいい。目の前の試合を頑張ります」とクールに返すが、「フルイニング(出場)は目指してたこと。ここまで来たら達成したい。ケガも、体調面も整えて、思い切ったプレーで、毎日の試合に臨みたい」と意気込んだ。

球団の連続試合安打記録は、49年に初代ミスター・ドラゴンズの西沢道夫が刻んだ25試合連続。8日現在、残り4に肉薄中している大記録にも注目だ。