今季初登板の日本ハム根本悠楓投手は初回、蛭間を右飛に打ち取って最初のアウトを奪った。

カウント1-2から投じたのは、126キロのスライダーだった。2軍の練習でキャッチボール相手となっていた吉田は証言する。「(スライダーは)去年より全然良くなってて、びっくり。ミヤさん(宮西)のスライダーに匹敵する」。吉田は昨季、1軍では宮西のキャッチボール相手。スライダーを武器に通算393ホールドを誇る鉄腕と、遜色ないレベルに成長していると評していた。

根本にとって、2学年上の吉田はお兄ちゃん的な存在だ。一方の吉田も「(根本は)ヘコみやすいタイプではあるけど、『今日めっちゃ良かったっす!』と機嫌の良い時もあれば『ああ…』ってどんよりする時もある。両方かわいいけど、どんよりしている時の方がかわいい」と、“弟”を思って笑う。

今回の1軍昇格が決まった際は、「すごくうれしそうな表情でスキップして(2軍の鎌ケ谷を)出て行きましたよ」(吉田)。5回に同点弾を浴びた直後に打線が勝ち越し。“どんより”しかけたかわいい弟に、今季初白星が転がり込んだ。【佐瀬百合子】

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