巨人が9回に逆転2ランを浴び、4連敗を喫した。1点リードの9回、中川皓太投手(29)が登板。1死一塁の場面、DeNA牧に左翼スタンドへ痛恨の一撃を食らった。左翼席上段のさらに上にある看板への直撃弾。土壇場にひっくり返された。9回の攻撃も届かず、試合に敗れた。

年の差16歳コンビが投打でゲームをつくり、迎えた最終回だった。先発・横川凱投手(22)が、立ち上がりからDeNA打線相手に凡打の山を築いた。2回、4回、5回を3者凡退に抑え、6回まで被安打1で三塁を踏ませない好投。7回に牧とソトに連打を浴び同点に追いつかれるも、プロ初となる未知の8回も3者凡退に封じた。自己最長の8回3安打1失点に抑え、ベンチの原辰徳監督も拍手で出迎えた。

若手左腕の粘投に応え、均衡を破ったのはベテランの一振りだった。今季3度目の1番起用された長野久義外野手(38)が、DeNA東の初球、111キロカーブを捉え、左翼席へ4号アーチを描いた。マウンドで膝を突く東を尻目に、ダイヤモンドを1周。5回にも先制犠飛を放っており、先発横川をバックアップしたが、最後に悪夢が待っていた。

3位を争うDeNAとの直接対決に敗れ、その差は3ゲームに広がった。4連敗で借金2。巨人が試練の時を迎えている。

【動画】レフトはただ見上げるのみ…DeNA牧秀悟特大の逆転2ラン 先発東はベンチで涙浮かべ