ロッテの“オジ3”でサヨナラだ。1-2で迎えた9回先頭、31歳中村奨吾内野手が右安で出塁。1死後に代打の32歳岡大海外野手が中堅への二塁打でつないだ。同点後、1死二、三塁からチーム最年長37歳の荻野貴司外野手が、中犠飛で決めた。負ければ今季初の4カード連続負け越しを阻止した。

目の前にはもっとベテランがいる。まもなく40歳を迎える西武栗山と中村剛だ。荻野は「西武には僕より上のおじさんって言ったら失礼ですけど、先輩方がまだまだ元気にやられているので」と奮起。逆転2ランを浴びた中村剛に負けじと、「奨吾からつないでくれたので、なんとか決めたいと思って打席に入りました」。持ち味のコンパクトなスイングでの殊勲打だ。

浅い飛球を見つめながら「やべえと思ったんですけれど、岡頼む」と願い、一塁塁上で仲間の祝福シャワーを浴びた。だが、岡の離塁に対し相手ベンチからリプレー検証。「ドキドキしていました」。生還が認められると今度はウオータータンクから水を浴びせられ全身びしょぬれ。前日11日には吉井監督から「おじさん2人(荻野と中村奨)」と称されて休養日となっていたが、若々しく躍動する姿で勝利を導き、“オジサン”にもサヨナラだ~!【鎌田直秀】

▽ロッテ吉井監督(サヨナラ勝利に)「もう少し早く先発をやっつけないといけない。(おじさんたちは)練習しすぎっていうところもあるのですが、若い子たちにも刺激になってくれている」

▽ロッテ沢田(9回に登板し、オリックス時代の19年以来4年ぶり勝利)「1球目、2球目、3球目と良くなっていったので絶対にいけると思った。(トミー・ジョン手術後にも)支えてくれた人たちも喜んでくれると思う」

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