西武栗山巧外野手(39)が今季初の1試合4安打で勝利に貢献した。

この日は5番DHでスタメン出場。初回に右肘に死球を受け、3回に安打を放つと、5回には偶然にも賞金100万円が付いてくるフェンス直撃安打。さらに6回には5者連続安打の勢いに乗り、レフト前へ流してチャンスを広げた。

プロ22年目のシーズンを戦う中、1試合3安打は今季初。この安打で通算2109安打となり、谷繁元信氏(52=日刊スポーツ評論家)の記録を抜いた。8回にもう1安打し、20年9月16日以来の1試合4安打をマークした。

プロ22年目のシーズン、打率1割台が続いた。前半戦を終えたタイミングでは「迷惑かけてる部分もあるし、でも変わらず、1試合1試合集中してやっていきたいと思います」とコメント。巻き返しを誓っていた通り、後半戦はここまで打率3割5分。シーズン通算打率も、4月29日時点では0割8分7厘と不振を極めていたが、この日で2割台に乗せた。

長打率3割8分1厘、出塁率3割5分7厘と、打率だけでは見えないチームへの貢献度もある。たゆまぬ準備、たゆまぬ努力で、若いチームの見本になる。【金子真仁】

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