西武の新外国人右腕ブルックス・クリスキー投手(29=ロイヤルズ)が入団後初めて1軍マウンドに上がり、1イニングを無失点に抑えた。

2点を追う8回に、4番手として登板。最速152キロをマークした直球にスライダー、フォークを交え、3者凡退に抑えた。

3アウト目を取ると、派手なアクションはなく、優しげな表情で柘植世那捕手(26)とタッチ。「無事にデビューできてうれしく思いますし、中継ぎ陣がここ最近かなり投げている状況だったので、自分が投げることでブルペン陣の助けになれたことはすごく良かったかなと思います」と振り返った。

昨季DeNAでプレーした右腕は、セットアッパー候補として7月末に西武入りが決定。8月15日にイースタン・リーグ楽天戦(ベルーナドーム)で2軍初登板した時は、制球が乱れ、2失点を喫した。

この日は角度ある直球を軸に制球もしっかり。「しっかりとアジャストできてきたかなと思います。自分の力以上は出せないですし、ベストをしっかり出せる意識で臨むこととでいい投球ができたと思います」と笑顔を見せた。

西武ファンの温かさにも後押しされたという。

「マウンドに行く時ももちろんそうなんですけど、ブルペンで行く時に、ファンの皆さんが笑顔で手を振ってくれたのは、本当にすごく歓迎されているなという気持ちになりました」

シーズン残り34試合。あきらめないチームのため、力になる。【金子真仁】