阪神小野寺暖外野手(25)がCS外野レギュラー争い生き残りへ、マルチ安打を決めた。優勝一夜明けでレギュラー組の一部休養。「6番左翼」でスタメン出場し、いきなり結果を出した。佐藤輝が先制打を放った直後の初回2死一、二塁。広島先発床田の変化球を捉え、右前適時打で2点目を追加した。

「久しぶりのスタメン。自分にとってはアピールのチャンスなので(佐藤)テルに続きたかった。追加点を取ることができてよかったです」

前夜は悲願の18年ぶりVでビールかけにも参加。それでも背番号60には感じるものがあった。「多少の悔しさもあります」。今季は3番に起用されるなど、1軍に帯同する期間は長かった。一方で試合前時点で先発出場はわずか11試合にとどまっていた。「優勝してめちゃくちゃうれしかったけど、大事な試合でベンチで見ているだけだった」。CSメンバー生き残りのためにもアピールは必須。6日の中日戦(バンテリンドーム)以来のスタメンに1打席1打席集中した。

7回にも一時は勝ち越し打となる右翼フェンス直撃の適時二塁打。優勝明けの試合でまずは2安打2打点だ。それでも「チャンスで2回凡退してしまった」と5回、9回の打席を悔しがった。レギュラーシーズンは残り14試合。「こういうチャンスでアピールできればなと思います」。日本一メンバーになるためにも、休む暇はない。【三宅ひとみ】

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