中日は27日、育成契約でキューバ出身のペドロ・レビーラ内野手(24)が名古屋市内から失踪したことを明らかにした。

同内野手は26日午前のナゴヤ球場での居残り練習に現れず、関係者による電話連絡も不通。自宅にもいなかった。加藤球団代表は遠征先の甲子園で報道陣に対応。「2軍練習休みの一昨日までは連絡が取れていた。現在は連絡が取れないので、警察に相談した。キューバ大使館にも連絡した」と現状を説明した。レビーラに関しては26日(日本時間27日)に、メジャー契約を目指しドミニカ共和国に亡命したと全米野球記者協会に所属するフランシス・ロメロ氏がX(旧ツイッター)で伝えていた。

レビーラは大砲候補として昨年6月に中日と育成契約を結び、同年7月に支配下選手登録。昨季は1軍21試合で打率2割3厘、1本塁打、3打点で、シーズン後に再度、育成契約になった。今季は2軍で48試合に出場し打率1割8分8厘、3本塁打、14打点。9月21日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)まで出場し、コンディション不良でリハビリ調整を続けていた。

中日では今年3月に同じキューバ人のジャリエル・ロドリゲス投手(26)が、WBC終了後に失踪し、レビーラ同様に亡命報道が流れた。昨季最優秀中継ぎ賞を獲得したロドリゲスに関しては、中日は昨オフ、キューバ政府を仲介して複数年契約を締結。再来日しない同投手に関しては支配下契約を継続。支配下枠にいれたままにしているが、支配下枠を使用しているため来季以降の扱いに苦慮。キューバ政府と、契約の破棄を含め調整を続けている。

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