DeNA大貫晋一投手(29)が、中日戦でプロ初完封勝利を挙げ、2位の可能性を残した。

わずか94球で、100球未満の完封を意味する「マダックス」を達成。「1度は達成したかった。それがまさか今日になるとは思わなかったですけど、完封を初めてできて良かったですし、負けられない試合で勝てたことが価値があると思います」とかみしめた。

「マダックス」が証明するように、テンポ良く、ストライク先行で投げ込んだ。先発要員の平良もブルペンに控える中、二塁すら踏ませず、散発の2安打。9回のマウンドに上がる直前、プロ初完封目前で8回2/3で降板した5月28日の中日戦が「若干、よぎった」。先頭の大島に死球を与えたが、「その時の教訓が生きた」と後続を断った。

負ければ3位が決まる一戦。前夜は寝付きが悪く「結構、プレッシャーを感じてるんだなと思った」と不安もよぎったが、今永から聞いた「命を取られるわけじゃない」との言葉を思い返した。「なるようにしかならない」と腹をくくって、重圧に打ち勝った。残るは4日の巨人戦。三浦監督は本拠地最終戦セレモニーで「必ず勝って、ここでCSを戦えるように」とファンに誓った。【久保賢吾】

▽DeNA三浦監督(大貫について)「ストレートが非常に強かったですし、両サイドもしっかり攻められた」

◆セ・リーグの2位争い 全日程終了の広島が74勝65敗4分け、残り1試合のDeNAが74勝65敗3分けと、両チームが勝率5割3分2厘で並んだ。DeNAは最終戦の4日巨人戦に勝てば2位、負ければ3位。引き分けた時は両チームが全く並び、このケースは直接対決で14勝10敗1分けと勝ち越している広島が2位となる。

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