今季限りで現役を引退する福田永将内野手(35)、堂上直倫内野手(35)、が最終戦にスタメン出場した。

福田は「5番一塁」、堂上は「8番二塁」。福田は2回1死一塁での第1打席で遊飛に倒れ、その回でベンチに下がった。堂上は3回先頭の第1打席で左翼線二塁打を放ち、自慢の守備でも無難に処理。8回にマルチ安打となる左前打で出塁するとベンチに下がった。ともに中日一筋で17年間の思い出が詰まった本拠地で現役生活を終えた。

試合後の引退セレモニーでは、昨季までのチームメートのDeNA京田、今季ットレードで移籍した日本ハム郡司、山本らも三塁ベンチから観戦。堂上は現役時代に中日でプレーし、現在は球団職員の兄剛裕さん(38)らから、福田は母校横浜高校の元野球部長、小倉清一郎さん、同高の先輩でもある涌井、柳から、それぞれ花束が贈られた。

選手会長務めた福田は両親、家族への感謝のあと、「打席に立つのが怖いことがあったが、声援で背中を押してもらえました」と、ファンへの感謝のあいさつをつげ涙を流した。堂上は家族へのあいさつのあとに、花束を渡してくれた兄剛裕さんに「小さいころから背中を見続けて、いつも自分の目標だった。最後まで気にかけてくれてありがとう」と、直接感謝の言葉並べた。【伊東大介】

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