オリックスの頓宮裕真捕手(26)が、初の首位打者を決めた。パ・リーグは10日、今季の全日程を終了。頓宮は打率3割7厘で初の栄冠をつかんだ。

阪急・オリックスに83年から9年間在籍し、84年には3冠王となったブーマー・ウェルズ氏(69)が、頓宮に祝福のメッセージを送った。同氏は球団在籍中、頓宮と同じ背番号44を使っていた縁がある。

ブーマー氏 本当によくやってくれた。おめでとう。背番号44は今、素晴らしい若者とともにある。彼がこの番号をつけてくれていることを、心から誇りに思う。これからもたくさんのタイトルを取っていってほしい。

ブーマー氏は今年8月、日本プロ野球外国人OB選手会(JRFPA)の招きで来日。同月3日には楽天戦試合前の始球式のため、京セラドーム大阪を訪れた。頓宮とも談笑し「いつか3冠王を取れる選手に育ってほしい」と期待を寄せていた。

また9月にはJRFPAを通じ、現役時代の練習用ファーストミットをプレゼント。頓宮は「めっちゃうれしいです。家に飾って、家宝にします」と喜ぶなど、交流が続いていた。

【記録室=高野勲】