DeNAが、今季掲げる走攻守「全力野球」で広島とのCSファーストステージ突破を目指す。

12日、2日後に迫った初戦に向け、横浜スタジアムで全体練習。宮崎敏郎内野手、牧秀悟内野手ら主軸の犠打の可能性について、三浦監督は「どの選手にもサインはね。それは当然ですけど、常に準備してくれていますし、常にどの状況にも備えてくれています」と信頼を示した。

勝つために、チームで動く。牧は1年目の21年に1度、宮崎はシーズンはプロ11年間でゼロだが、昨年の阪神とのCSファーストステージ第2戦で決めた。ともに今季は犠打のサインはなかったが、試合前の練習では打撃マシンを相手にバント練習。宮崎は「サインが出た時にしっかり決められるように準備はしたいと思います」と話した。

投手陣は「スクランブル態勢」で臨む。足の張りで守護神森原が実戦から遠ざかる中、三浦監督は「今のところ、ウェンデルケンを予定しています」とCSファーストステージでは助っ人右腕を代役に指名。「こうなったら全員で待機して、準備してやってもらいます。いろんな状況を踏まえて、スクランブル態勢です」と号令をかけた。

故障で8月末に戦列を離れたバウアーが、CSに間に合った一方、主軸の佐野が右有鉤(ゆうこう)骨摘出術を受け、CSは不在。三浦監督は「復帰を目指して頑張るわけですから、戻ってくるまで何としても勝ち進まないといけないです」とわずかな可能性にかけ、懸命にリハビリで日本シリーズでの復帰を目指すキャプテンの思いも胸に広島に乗り込む。【久保賢吾】

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