オリックス佐藤一磨投手(22)が特大弾に気を引き締め直した。

初回1死後、四球を許すと、打席にはフェニックスリーグに出場中の西武山川穂高内野手(31)が。カーブ、フォーク、直球でカウント1-2。「追い込むまでは良かったんですが」としたものの、膝元を狙ったスライダーが「ど真ん中に行っちゃって」。

実戦から離れていたとはいえ山川がそれを見逃すはずもなく、左翼への特大弾を浴びた。「最後に投げきれなかったです。1軍の打者は、甘い球は絶対に許してくれないので」と悔しそうに振り返った。

横浜隼人(神奈川)から育成契約で入団した190センチ左腕は、まもなくプロ4年目を終える。肉体強化とフォーム改良に励み、今季ウエスタン・リーグで最多勝(8勝)に輝いた。

それだけに「今日は相手の有利なカウントで進めてしまったのが反省点です」と満足度は低そうだが、4回を山川の2ランの2点のみでまとめたのも事実。「もっとゾーンの中で勝負していけたら」と悲願の支配下登録に向け、さらなるレベルアップを誓っていた。【金子真仁】

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