ロッテが崖っぷちに立たされた。先発陣の駒不足により、救援陣で1試合をつなぐCS史上初の「ブルペンデー」を選択。0ー0の8回、5番手の西村がオリックス若月、代打の頓宮に連続適時打を浴び、力尽きた。オリックス相手にアドバンテージを含め1勝3敗。10年以来の日本シリーズに、引き分けでも進めない状況となった。

西村は先頭の杉本に詰まらせながらも左翼線二塁打。2死三塁まで粘ったが、若月に先制左前適時打を許した。「僕の投げどころが悪かった。塁が空いているので、ストライクという感じじゃなくても良かったので、もうちょっと(ゾーンを)広げていければ変わったんじゃないかなと思う」と反省。続く頓宮にも左翼線へ適時二塁打を喫した。

吉井監督は「中森、国吉2人で5イニングいってくれたらと思っていた。沢村含めて一番良い6イニングを投げてくれたので、助かりました」と救援陣をたたえた。西村には「しょうがない。飛んだコースが悪かった」と責めなかった。

第4戦は右肘炎症で離脱していた種市をぶっつけ本番で先発起用する。「彼はやる気を出してくれているので彼のピッチングをしてくれたら」。9月28日以来の登板となる10勝右腕に命運を託した。【鎌田直秀】

▽ロッテ安田(4打数無安打。勝たなければいけない第4戦へ向けて)「今日は僕自身も打てなかったですし、反省して、切り替えてまた明日、修正して頑張っていけたらと思います」

▽ロッテ沢村(先発で初回に2死満塁の大ピンチを背負うも1回無失点)「チームが負けちゃったんで悔しいです。自分のピッチングどうのこうのじゃないです」

▽ロッテ国吉(5回から3番手で登板し、2回無失点)「大体の継投の流れは説明されていた。5回前後と。しっかり準備できた」

▽ロッテ坂本(7回から4番手で登板し、1回無失点)「大事な試合なのでアウトを1つずつ取っていこうと思って投げました」

▽ロッテ黒木投手コーチ(ブルペンデーで8回2失点と奮闘した中継ぎ陣に)「相当、負担はかかるが、彼らは戦う姿勢を見せて、文句も出ず、しっかり投げてくれた。頭が下がる思い」

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