阪神才木浩人投手(24)がオリックスとの日本シリーズ第4戦(甲子園)に先発することが24日、濃厚となった。第3戦目以降は当初、10勝トリオの伊藤将、大竹から才木につなぐ流れとなる可能性が高かったが、才木が4戦目に登板すれば左腕が2試合続く流れも解消できる。「ジグザグローテ」で本拠地3試合に挑むことになりそうだ。

この日は第4戦の舞台となる甲子園でシート打撃に登板。14日のフェニックスリーグ西武戦(アイビー)以来のマウンドとなった。「カーブとフォークの感じ」を確かめながら、打者20人に対して2四球無安打無失点の快投。開始直後から近本を空振り三振に打ち取るなど、計75球で5三振を奪った。

「この前、宮崎は結構(マウンドが)柔らかくて感覚がだいぶ違った。甲子園の感じは嫌いじゃないので。すごくいい感じに投げられたので、問題ないかなと思います」

今季、甲子園では8試合に先発して4勝1敗。防御率1・33といいイメージで投げられている。6月4日ロッテ戦では佐々木朗に完封勝利で投げ勝ち、「アレ」を決めた9月14日巨人戦でも先発。得意としてきた聖地が右腕を後押しする。

28日の京セラドーム大阪での初戦に村上、2戦目は西勇の先発が濃厚。甲子園3試合の後、再び敵地で戦う第6戦は今季の開幕投手青柳も待機し、展開によっては村上が中6日での先発も可能だ。盤石投手陣の一角を担い、才木にとって初めてとなる日本シリーズ。「実感はないですね(笑い)。始まったらという感じだと思うんですけど、(まだ)いつも通りというか。気温が低くなってきたな、ぐらい」。泰然自若に構え、調整を進める。