巨人の矢野謙次打撃コーチ(43)が元気注入でチームを活気づける。28日、川崎・ジャイアンツ球場での秋季練習に合流。15年6月以来の古巣復帰で「明るく、楽しく、陽気に、一緒にやっていきましょう。担当は声出し、元気担当コーチです」と所信表明した。

長所を伸ばす技術指導を心がけながら、自ら盛り上げ役も担う。ユニホームの着こなしも、現役時代と同じようにストッキングを膝の下部分まで出すオールドスタイル。「声を出していいんだという環境、空気づくりが大事。これを言ったらまずいかなとかは思わせないような空気づくりをしたい」。ムードメーカーとしての持論がある。「心のゆとりがプレーの余裕、考え方の余裕につながる。いいプレーを出す確率が高くなる」と実力を最大限に発揮できる雰囲気を醸成し、勝利につなげる。

現役時代は13年に代打安打19本の球団新記録を樹立。1打席で発揮する勝負強さは準備のたまものでもあった。阿部新監督からも「選手の時も誰よりも早く来て、準備をしていた。僕らも一緒に現役やってて見習う部分があったので、そういうところも選手に浸透させてもらいたい」と期待を寄せられた。【上田悠太】

【関連記事】巨人ニュース一覧