フェニックスリーグ優勝を決めた翌日、西武は広島の継投の前に1安打に抑えられた。

7回2死一塁、途中出場の古市尊捕手(21)が1ストライクから5球連続でファウルで粘った後、遊撃へ内野安打を打った。「走者が走ってショートが動いたので」と照れながらも、価値ある打席だった。

シーズン途中で支配下登録された今季、56打席で8安打を放ったものの、長打は1本もなかった。力ない打球を放つと、ベンチから「メシ食って!」とちゃちゃが入る。プロ2年目、線はまだ細い。

29日にも、右翼への強風の中で右飛を放った。「あと(体重が)10キロあったら入ってましたね」と苦笑い。フェニックスリーグでは打率2割少々。「捉えてはきているんです。でも全部、打球が野手の正面突いちゃって」。バットの芯で捉える技術があるだけに、いい当たりがなかなか安打にならない。

「しっかり打席で振り抜けるようになりたいですね。来年は1軍で打率2割4分、打ちたいです」

崩されても粘って、ファウルの方向をしっかり見て、修正して、最後は泥くさく。しぶとさの先にもヒットはある。【金子真仁】

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