広島のドラフト3位、星槎道都大の滝田一希投手(21)が1日、北海道・北広島市内の同大で指名あいさつを受けた。最速153キロを誇る左腕は、同じ左投手で現役時代に148勝を挙げた広島OB大野豊氏(68)との対面を熱望した。「すごい大投手。経験とか、カーブが特徴的なのでそこを聞きたい。1回お話をさせていただけたらうれしい」と心待ちにした。

広島一筋22年間の選手生活で2度最優秀防御率に輝くなど、活躍した大野氏の変化球は滝田にとって印象的だ。「大野さんのカーブが投げられれば、もっと幅が広くなる。これから勝つために必要になるので、そこを聞きたい」。チャンスがあれば、持ち球とする球種に磨きをかけるべく、教えを受けたい考えだ。

この日、球団からは白武佳久スカウト部長(63)と、近藤芳久担当スカウト(58)が訪問。近藤スカウトからは「新井監督も先発として期待しています」と伝えられた。評価ポイントについて同スカウトは「球持ちの良さとスピード。先発完投型の投手になってほしい」と期待を寄せた。

やや緊張している様子の滝田だったが、広島の真っ赤な帽子をかぶると表情が和らいだ。「本当に熱いチーム。選手もファンもみんなが熱くて、いいチームに指名していただいた。先発で高く評価していただいているので、期待に応えられるようにここからの練習、広島に行ってからも頑張りたい」と意気込んだ。プロ生活は日に日に近づいている。【山崎純一】

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