楽天藤平尚真投手(25)が5日、指揮官への恩返しを誓った。秋季キャンプ第2クール初日のこの日は、ブルペン投球などで調整。コーチ時代の今江敏晃監督(40)は、プライベートでもお世話になった兄貴的存在だ。「どんな場所で投げても、チームのために、今江さんのためにやりたい。ほんとに期待してもらってる分、それに応えられるようにと思って練習しています」と力を込めた。

ブルペン捕手も太鼓判を押す直球やフォークを投げ込み、「充実の秋」を過ごしている。「自己満足ですけど、キャッチャーも、ほんとに心の底から『いいボールだよ』っていうボールが増えてきたので、継続していきたい」。横浜(神奈川)から16年ドラフト1位で入団し、今季が7年目。開幕ローテに入ったが、11登板で2勝4敗、防御率4・44と苦しんだ。

早川隆久投手ら大卒3年目と同じ25歳だが、危機感もある。「僕はまだ若いですけど、期待の若手を7年やってるんで、もう結果を出さないといけない。チームの勝ちのピースに入らないといけないので、そこは自覚を持ってやっていきたい」と気を引き締める。

強い直球と決め球のフォークを生かすために、来季は中継ぎに転向するプランもある。今江監督は「ローテーションかもしれないし、中に入るかもしれない。一番力が発揮できるところを探してあげるのが僕らの仕事」と話す。チームに欠かせない戦力を目指し、藤平ががむしゃらに右腕を振る。【山田愛斗】

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