日本新薬（京都）は1発に泣き、3大会ぶりに初戦で姿を消した。
昨季までDeNAでプレーし、今季から古巣に戻った倉本寿彦内野手（32）は4打数2安打。3回にはセーフティーバントからの一塁ヘッドスライディングで内野安打をもぎ取った。「ああいう形でも出塁できる。若い選手も多いし。出たから大きいのを打ちたいじゃなくて、チームとして勝つために何をするべきかを選択しただけ。何人かに響いてくれたらいいですけど」と振り返った。6回にも中前へクリーンヒットを放ちマルチ安打とした。二塁守備でも好守を見せるなど、仲間をもり立てた。
村松聡監督（49）も倉本について「彼なりにチームを引っ張ってくれた。ヘッドスライディングも気持ちを出してくれた。野球に対する姿勢とか若い選手が多いので見ているのでは」と波及効果に期待した。
9年ぶりに古巣の日本新薬に戻った今季を振り返って、倉本は「前に在籍したときとはまるっきり別のチームなので難しいっちゃ難しいですけど。僕自身は何も壁もなく迎え入れてもらったのですごいやりやすかった」と周囲に感謝した。
今後については「もうちょっとゆっくり考えようかなと。今すぐ答えは出ないですけど」と話した。プロへの復帰に関しても「そこを前提に頑張ってますけど、チームがあるので。しっかり勝たせられるようなプレーヤーでありたいなと思います」と話すにとどめた。
