今季首位打者に輝いたオリックス頓宮裕真捕手(26)が12日、お祝いで超高級腕時計をもらったことを明かした。

日本シリーズの激戦を終えた7日、プレゼントの主は森友哉捕手(28)だった。中を開けてびっくり仰天、金色に輝くロレックスが入っていた。「最初『カツサンドを持っていく』と言われたんですよ。めっちゃうれしいですね。もう毎日、一緒です」。カツサンドと思ったらロレックス? 打撃のアドバイスをもらうなど公私で仲のいい先輩からのビッグ過ぎるサプライズだった。

「元々、僕は時計が欲しいとずっと話をしていて。金の時計が欲しかった。でも最近、『金の時計やめとけ』ってずっと言われてたんですよ。何でかなと思って」。一流選手ならではの粋な計らいは、来季への強いモチベーションにもなった。「今年は今年で。森さんにも『来年めっちゃ頑張らんとな』と言われた。満足してはないですけど、しっかり結果を出して」。今季は初タイトルを獲得したが、満足はしていない。西武時代の19年に首位打者を取った先輩でもある森から「金の時計」に加えて「金言」も授かり、今年以上の活躍を誓った。

亜大の先輩で、今季限りで現役を引退した松田宣浩氏(40=巨人)らとの合同トレーニングは今オフも実施する予定。「松田さんも来てくれると言っているんで、去年と変わらず」と、今年も「熱男塾」を継続して進化を期す。1人ではなかなか追い込めないランニングやトレーニングでみっちりと体作りを行い、いざキャンプへ。地道な汗をかき、来季はもっと輝くシーズンにする。【磯綾乃】

◆今季の頓宮 打力を生かすため、本職の捕手ではなく一塁を主戦場にした。主軸を任されて出場113試合で123安打、16本塁打、打率3割7厘で首位打者のタイトルを獲得した。「左第4中足骨疲労骨折」により、レギュラーシーズン終盤の9月中旬に離脱したが、CSファイナル第2戦のロッテ戦に代打で復帰。第3戦で適時打を放ち、日本シリーズでは全7試合に先発出場。3本塁打、打率2割8分の成績を残した。

◆球界の主なニンジン作戦 阪神の金本知憲は若手投手に勝利数を課し、腕時計プレゼントを提案。09年13勝のノルマに対し8勝で終わった安藤優也は、罰として丸刈りに。13年の阪神西岡剛は、大阪桐蔭の後輩藤浪晋太郎に10勝を要求。達成すると高級スーツを贈った。同じく阪神の西勇輝は19年、梅野隆太郎の安打数にちなみ、115万円の時計を渡した。ソフトバンク小久保裕紀は12年、5本塁打と頭角を現した柳田悠岐に、高級腕時計をプレゼントした。

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