日本ハムから育成ドラフト2位指名を受けた瀬田工の平田大樹(だいじゅ)外野手(18)が14日、滋賀県内の同校で指名あいさつを受けた。同校出身では、愛知工大を経て86年ドラフト1位で日本ハムに入団した「トレンディーエース」の愛称で活躍した西崎幸広氏以来となるプロ野球選手の輩出。平田も「トレンディーエースを超えられる人となりたい」と将来の中心選手になることを誓った。

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18歳の青年はトレンディーエース超えを目指す。日本ハム武部スカウトと加藤スカウトから指名あいさつを受けると、緊張した面持ちをしつつ力強く話した。

「西崎さんがもともとここから出て日本ハムに入ったのは知ってる。縁はとても感じます。トレンディーエースを超えられる人となりたい」

最多勝も獲得した元エースは父親よりも年上。現役時代の映像は見たことがないが、同校から愛知工大を経て86年ドラフト1位で日本ハムに入団したレジェンド超えを堂々と宣言した。さらにドラフト会議の入場パスを受け取ると、「過去の人もつけている写真を見たので実感が湧いたし、責任感も湧いた。走攻守そろった選手になりたい」と気を引き締めた。

2年秋以降は新型コロナの影響から体調も優れず、3年春になっても万全な状態には戻らなかった。それでも最後の夏には復帰。高校通算21本目を放つなどアピールに成功し、育成2位でプロへの扉を開いた。担当した武部スカウトも「センスがある。芯に当てるのがうまいところは支配下に負けない。カープの秋山翔吾選手みたいに3拍子そろった選手になってほしい」と期待を寄せた。

ルーキーイヤーからエスコンフィールドで暴れ回るつもりだ。「1年目から1軍で活躍する意識でやっていきたい。雑草魂でやっていきたい」。名前の大樹は父直樹さん(50)から「僕より大きくなってほしい」との願いで込められた。名前の通りにプロの世界でも「チームを支える選手になりたい」と将来的なチームの中心選手を目指す。【林亮佑】

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