西武ドラフト2位指名の大商大・上田大河投手(4年=大商大高)は不完全燃焼で大学生活を終えた。

初回から暴投で失点するなど4回4失点KO。ちょうどこの日が22歳の誕生日だったが「勝って、いい1日にしたかったです。今までたくさん投げさせてもらったのに、絶対に勝たないといけないところで勝てなかった。全然、まだまだ甘い。自分の弱さです」と口元を結んだ。

最速154キロ右腕は最後の秋も、連投もいとわぬフル回転。主将を担った責任感、精神力の強さ、体のタフさは、プロが高く評価した点でもある。「負けてしまいましたが、主将としてここまで来て、神宮で終われたのは幸せです。最後までできたことはよかったかな、と思います。これから4年生は社会人、プロとチームはバラバラですが、商大の代表として胸を張って、結果を残せるようになりたい」とまっすぐ前を見て話した。

富山陽一監督(59)は上田との4年間について聞かれると目を潤ませた。「毎日一緒にいたんでね…何がどう成長したとかは分からないですけど、プロからこういう評価を受けたことは光栄だし、自信を持って4年間やったんだと思う。これからも頑張ってほしいですね」と、愛弟子の再出発にエールを送った。