阪神才木浩人投手(25)が16日、ABCテレビの「newsおかえり」に生出演し、中学時代に当時阪神のエース格だった能見篤史氏(44=野球評論家)からかけられた言葉を明かした。

番組には能見氏もVTR出演。かつて参加した野球教室で中学生の才木と偶然出会った際の驚きを「すごかったです。キャッチボールも衝撃的でした。投げ方もボールの質もそうですし、何よりフォームがめちゃくちゃきれいで」と振り返った。

2人は当時、進路先に関する会話も交わしていた。

「高校はどこか(推薦)来てるの?」

「どこも来てません」

「ホンマに!?」

結局、能見氏は阪神スカウト勢に才木の存在を伝えたのだという。

才木は野球教室での会話を思い返し「能見さんから『見返したれよ』と言っていただいて…。(阪神入団後も)スカウトの方に聞いたら『能見から話、聞いてたで』と。一緒に野球させてもらえると思っていなかった。本当にありがたかったです」と笑みを浮かべた。

20年秋に能見氏の阪神退団が決まった際、クラブハウス内で涙を流したエピソードには「まあまあまあ」と照れ笑いしながら「ケガをして投げられていなかった。能見さんに見てもらいたいな、寂しいなと思いながら…」と当時の本音をポロリ。

今季は19試合に登板し、キャリアハイの8勝(5敗)で防御率1・82。「もっともっと良くなったところを見せられるように頑張りたい」とさらなる恩返しを誓った。

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