オレたちも負けられない-。日本ハム吉田輝星投手(22)が21日、北海道北広島市内の球団事務所で契約交渉に臨み、400万円ダウンの1600万円で更改。中日根尾昂投手(23)もナゴヤ球場で250万円ダウンの1600万円で契約を更改した。

2人は00年度生まれの「ミレニアム世代」。侍ジャパンの一員として「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」で活躍した同学年の巨人門脇や日本ハム万波、阪神森下らに負けじと、来季のリベンジを誓った。

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吉田が悔しい1年をバネに、はい上がる。昨季は51試合登板も、今季は開幕からコンディションが上がらず、1軍登板はわずか3試合で未勝利、ホールドもゼロに終わった。

置かれた立場は分かっている。ダウン提示にも「すごい悔しいシーズンでした。自分の思っていることが全部うまくいかないシーズンだったので。体の状態も含め、こういうことがないようにしていきたい」と気を引き締めた。アジアチャンピオンシップでは同僚の万波、野村が連覇に貢献。「同級生が活躍するのはすごいうれしいこと。僕も初登板して勝ったときはすごいメッセージもらったりしたので。うれしいですけど僕もそれぐらいやらないとっていう思いはある」と、自らにカツを入れた。

復活へのプランは考えている。今季はプロ5年目で初めてシーズン中に筋トレを入れ「肩の状態もよくなった」。負荷に耐えられる体を築いた上で、オフは「どんどんトレーニングしてランニングもして不具合が起きない体作りとパワーをつけて平均150キロが出せるように」と思い描いた。

金足農時代、同じ秋田の明桜(現ノースアジア大明桜)でライバルだったロッテ山口が、20日に元AKB48/HKT48の多田愛佳さん(28)と10月に結婚したと発表した。「僕はちょっとさみしいですね。来年、結果を出して。そういう(結婚)のも野球のモチベーションになるので。いい人が見つかればいいなと思います」と刺激に変える。

来季の役割は決まっていないが「優勝したい。新庄監督を胴上げする輪の中にちゃんと活躍していられるように」。18年ドラ1右腕が、8年ぶりリーグ制覇を引き寄せる。(金額は推定)【永野高輔】

◆ミレニアム世代 00年度生まれの選手。侍ジャパンが4戦全勝で連覇を達成した「アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」では、19日の決勝戦で延長10回2死満塁でサヨナラ打を決めた巨人門脇をはじめ、阪神森下、日本ハム万波、ロッテ藤原、広島小園らが躍動した。同世代が高校3年時の18年夏の甲子園では、金足農・吉田と大阪桐蔭・根尾が決勝戦で対戦。大阪桐蔭が13-2で勝利し、春夏連覇を達成した。

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