阪神を戦力外となった山本泰寛内野手(30)と板山祐太郎外野手(29)が29日、名古屋市内の中日球団事務所で中日入団会見を行った。山本は年俸1600万円、板山は育成選手として850万円で契約を交わした。

元虎コンビが竜の一員として今季、日本一となった古巣に挑む。山本は15年ドラフト5位で巨人に入団。20年オフに金銭トレードで阪神に移籍し、3年間タテジマでプレーした。

「これで3球団目ですが、新鮮で、楽しみな気持ちでいっぱいです。今年は1軍出場がなく、悔しい気持ちだった。(中日は)外から見ていて、リーグ優勝できるチームだと思っていた。そこの輪に入れるよう貢献して恩返しいたい」。

内野のユーティリティープレーヤーとして期待されるが、狙うはレギュラーの座。立浪監督は課題の二遊間を始めする野手の定位置を白紙としている。「守備でアピールするのは当たり前。意外とパンチ力もある方なのでそこも売りにしていきたい。規定打席、100試合以上出られるようにやっていきたい」と高い目標設定を掲げた。

育成選手として再スタートする板山は10月に右肘のクリーニング手術を行ったことを明かし「守備に関しては捕手以外守れるのは長所だと思う。打撃は強く引っ張れるところをアピールしたい。(術後経過は)バットスイングができる状態。全身全霊、頑張っていきたい」と意気込む。8年間在籍した阪神については「戦力になれなかったが、一緒にやっていたメンバーと球場で会いたい。ドラゴンズのユニホームを着て活躍しているところを見せたい」と古巣への思いを語った。(金額は推定)

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