広島田中広輔内野手(34)が2日、スポーツメーカー・アシックス社が主催する広島市内のスポーツ用品店でのイベントに参加した。地元の軟式クラブチームの鯉城リトルシニアに所属する中学2年生7人へのスパイクの試し履きや質疑応答では、ひもの結び方から脚力を上げるトレーニング法などを丁寧に答えた。

 

中学生に「足元が一番大事」と説いた田中は走力の重要性を強く感じている。「足(のバランス)が崩れると、全体が崩れる。走ることは野手として、辞めるまで怠ってはいけない。自主トレも走ることがメインになる」。17年の盗塁王獲得から6年たつが、今季も代走として7度起用されるなど、首脳陣からも走れる選手としての信用を得ている。

 

これまでは金具とポイントのスパイクを履き分けていたが、今季途中からポイントのスパイクに一本化した。グリップ性に優れ、負担減が理由。今オフも沖縄での自主トレなどで走り込み、“足”にはこだわりを持って取り組んでいく。「僕はあまり(成功率が)高い方ではない。それは分かっている。走るだけでなくても、崩せることはある。昔みたいにスピードが出なくても、走る姿。走る姿は意識したい」。走力だけでなく、相手バッテリーを揺さぶる技術も磨いていく。

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