横浜スタジアム45周年を記念したスペシャルイベント「YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH」が3日、同球場で行われた。ベイスターズの歴代OBVS神奈川の高校野球出身選手の対戦。横浜OBのDeNAドラフト1位、ENEOS・度会(わたらい)隆輝外野手(21)は、“プロ初”の適時打を放った。三浦大輔監督(49)、高校の先輩でもある松坂大輔氏(43)とは「夢の対決」が実現。ハマスタを舞台にレジェンドが集結し、観衆2万8115人が沸いた。

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あの怪物が横浜に帰ってきた-。場内ビジョンに映像が流れ、松坂氏が横浜スタジアムのマウンドに立った。「06年以来だと思います、多分。これだけ多くの方が見てる中で立つマウンドは、最高に気持ちがいいですね」。DeNAドラフト1位度会を118キロの直球で左飛に抑えた。

打者1人、わずか3球でも大きな意味がある。胸に“横浜”を刻むマウンドに限れば、実に98年夏の東神奈川大会以来、25年4カ月ぶり。打席では横浜高時代の応援歌も流れた。「たくさん来てくれたファンの方も含めて、なんか昔を思い出させてくれるような雰囲気作りをしてくれて楽しかったですね」。乗せられての2回の2点適時二塁打が決勝点になった。

本塁打競争では金属バットで3発放り込み、球場中と松坂が両手を上げた。甲子園春夏連覇の主役の1つ1つにハマスタがわいた。「写真撮影なんておこがましいですよ…」と恐縮する他校出身の後輩選手も。四半世紀たってもレジェンドのままでいる。

「45周年記念イベントで、すぐ5年後が来るのかなと勝手に思っているので。その時には、もうちょっと肩、仕上げとくんで」

48歳の松坂大輔へハードルを上げた。【金子真仁】