横浜スタジアム45周年を記念したスペシャルイベント「YOKOHAMA STADIUM 45th DREAM MATCH」が3日、同球場で行われた。ベイスターズの歴代OBVS神奈川の高校野球出身選手の対戦。横浜OBのDeNAドラフト1位、ENEOS・度会(わたらい)隆輝外野手(21)は、“プロ初”の適時打を放った。三浦大輔監督(49)、高校の先輩でもある松坂大輔氏(43)とは「夢の対決」が実現。ハマスタを舞台にレジェンドが集結し、観衆2万8115人が沸いた。

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球界の大先輩を前に、度会が堂々たるプレーを披露し、周囲を驚かせた。プロ入り前ながら、ハマスタ45周年を記念したスペシャルマッチに出場。三浦監督との対戦では四球、元巨人の山口俊氏との対戦では中前適時打を放ち、二塁走者の松坂氏を本塁に迎え入れた。松坂氏との対戦では左飛に終わったが、イベントを主役級に盛り上げた。

「偉大な先輩方と野球ができて、とても楽しく、光栄な時間で幸せでした。高校の大レジェンドの松坂さんと対決できたのは一生の宝です」

そうそうたる先輩の言葉が、黄金ルーキーのすごみを示した。山口氏からは「めちゃめちゃ打球が速くて、ビックリした」と打球速度を絶賛された。松坂氏からは「華があるというか、いい雰囲気を持ってると思います。なんか期待しちゃうというか、来年がすごく楽しみです」と打席の中で漂わせるオーラを投手目線で評価された。

指揮官とエースからは、持ち前のキャラクターを称賛された。11月のファンフェスティバルでは、横浜スタジアムで歌を披露。2日のOB会にも登場し、三浦監督からは「なかなかないでしょ。デビュー前にこれだけメディアに出るのは」と感心され、今永からは「すごくないですか? 今までにいましたか? あのタイプ」と今永節でたたえられた。

渡会はホームランダービーでは、右翼席中段に“プロ初アーチ”を運んだ。先攻の吉村裕基氏が4本放ち、力みから詰まる打球が多かったが、会心の一撃をスタンドに届けた。「インローくらいの球を(前で)払ったんですけど、いい感じで飛んでくれたので良かったです」。2万8115人のファンを“度会劇場”で笑顔にさせた。【久保賢吾】

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