阪神を戦力外となっていた高山俊外野手(30)が、来季から日本野球機構(NPB)のイースタン・リーグに参加するオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブに入団することが5日、分かった。この日にも正式発表される。

チームが日本一の裏で、今季は1軍出場なし。11月15日に行われた12球団合同トライアウトでは5打数2安打2四球1盗塁で存在感を見せていた。「泥くさくしがみつく姿だったり、本当にもう自分の今持ってる力を出そうと思ってました」と現役続行へ強い思いを明かしていた。

栄光に彩られた道を歩んできた。日大三高では2年春にセンバツ準V、3年夏に全国優勝。明大でも1年春からベストナイン6度、通算安打記録も塗り替えた。2球団競合のドラフト1位で阪神に入団し、新人王を獲得した。しかし、プロ3年目から打撃不振もあり、出場機会が激減。「もう失うものもない。悔しがっててもしょうがない」とプライドを捨てて、野球に向き合ってきた。

新潟で結果を残せば、NPB12球団への返り咲きの可能性もある。16年のセ・リーグ新人王が、甲子園から遠く離れた新潟の地で再スタートを切る。

◆高山俊(たかやま・しゅん)1993年(平5)4月18日生まれ、千葉県出身。日大三(東京)3年夏の甲子園で優勝。明大に進み、通算131安打は東京6大学最多。15年ドラフト1位で阪神入団。1年目の16年に当時の球団新人記録を更新する136安打を放ち、新人王を受賞した。181センチ、87キロ。右投げ左打ち。