広島菊池涼介内野手(33)が6日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉を行い、新たに2億5000万円プラス出来高の2年契約を交わした。

「(今年までの3年契約の)複数年から複数年というのはない中で、そういうふうに球団から提示されてうれしい限りです。下交渉も長くしましたけど、お互いの意見をしっかり交換できたということで、納得してサインしました」

 

菊池は今季、主に1番として5月まで3割近い打率で打線のけん引役を担った。7月15日DeNA戦では初の4番を任せられるなど、結果的には7番と9番をのぞく打順でスタメン起用された。シーズン終盤には左手親指の負傷で離脱することもあったが、120試合出場で打率2割5分8厘、5本塁打、27打点、7盗塁、OPS・641。ゴールデングラブ賞の連続受賞こそ逃すも、驚異的な二塁守備は健在で何度も投手陣を助ける好守を見せた。

 

来季から1軍内野守備は今季までチームメートで後輩だった三好が就任する。「ミヨ(三好コーチ)が考えた内容、ミヨが考えたことに対して一緒にやっていきながら、思った部分は会話が多分あると思う。付いていくだけですね」。田中とともに広島内野陣最年長として年下コーチのサポートを約束する。

 

1月は例年通り、静岡・清水庵原球場で自主トレを行う。チームメートの矢野らに加え、ヤクルト村上も一部参加することが決まった。「最強バッターですし、打撃に関しては左の矢野もいますので、何かいいものを吸収してもらいたいなと思う。何か感覚的なことを聞けたらと思っています」。新たな複数年契約とともに、さらなる成長を胸に刻んだ。