ソフトバンク中村晃外野手(34)が7日、ペイペイドーム内で契約交渉に臨み、現状維持の年俸1億5000万円プラス出来高でサインした。昨季に2年契約を結んでおり、プロ17年目の来季が最終年。会見の場ではV奪還への思いを口にした。「やっぱり優勝ですかね。優勝を知らない選手も増えてきましたし、優勝して喜びたい」と4年ぶりのリーグ優勝を見据えた。

今季は136試合に出場。打率2割7分4厘、5本塁打、37打点をマークした。守備では一塁手として4年連続4度目のゴールデングラブ賞を受賞。攻守でチームを支えた。「数字的にはいいとは言えないですけど、ここ数年ではまずまずの方だなと思います」と振り返った。

小久保裕紀新監督(52)は来季の構想について近藤、柳田以外はレギュラー白紙を明言している。実績十分の中村晃でさえ、定位置を争う立場にある。「今年もそうでしたし、それが普通なんじゃないですか。絶対的な数字は残していないですから。それは当然。僕が監督でもそうだと思います」と受け止めた。「1年間出場できるように。今年も『だめだったらだめ』と思って、同じようにやりたい」と力を込めた。(金額は推定)

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